聖書が「本の中の本」といわれる理由
聖書は「本の中の本」といわれます、
日本語の「聖書」という言葉は訳語で、英語では「BIBLE(バイブル)」といいます。
「BIBLE(バイブル)」は、ギリシア語の「ビブリア」の訳で、「ビブリア」は、もともと「本」という意味です。
ですから、聖書は、「本」(The Book)または「本の中の本」(The Book of the books)ともいわれるのです。
聖書には、「旧約聖書」と「新約聖書」に大別されます。
「旧約聖書」は、ユダヤ人が神と交わした契約の書です。
その後、イエス・キリストが登場すると、その神はユダヤ民族だけでなく、あらゆる人々にとっての神とわかり、神と人類との間に新しい契約が結ばれます。
そこで、イエス・キリストの登場以降について書かれたものは、「新約聖書」と呼ばれ、それまで書かれたものと区別されるようになったのです。
旧約聖書は全部で46巻、新約聖書は27巻あります。
新約聖書のなかでも、特に重要なのが4つの福音書とパウロの14通の手紙です。
「福音」とは「よきおとずれ」「よい知らせ」という意味です。この4つの福音書には、イエス・キリストがどのように教え、どのように十字架の死を迎えられたかが記されています。
また、使徒パウロの手紙は、各教会の信者らに宛てて書いたものです。キリスト教神学を基礎づける極めて貴重な文献です。
4つの福音書から、まずイエスの中心的な教え「愛と赦し」についての言葉をご紹介していきます。
隣人を自分のように愛しなさい。(マタイ22-39)隣人を自分のように愛しなさい。(マタイ22-39)
「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」
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