七の七十倍までも赦しなさい(マタイ18-22)
主よ、兄弟がわたしに罪を犯したなら、
何回赦すべきでしょうか。
七回までですか。・・・・・・
七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。
Lord, if another member of the church sins against me, how often should I forgive? As many as seven times? ……
Not seven times, but, I tell you, seventy-seven times.
(マタイ18 21~22)
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たとえば、だれかが、自分との約束をほっぽりだして忘れてしまう。
赦せますか。
赦せますよね。一度や二度、同じことが続いても「まあ、あの人もうっかりしたのでしょうから」と。
「仏の顔も三度まで」という言葉がありますが、三度赦せるなら、あなたは仏様のように優しい人かもしれません。
でも、それ以上になると、どうでしょう。
「これで、連続六回目・・・・・・。アンマリじゃない。あの人、わたしをバカにしてるのかしら・・・・・・」と多少腹を立てるのがふつうの反応だと思います。
それが人間の感情というもの。怒っても仕方ないのです。罪に対しては・・・・・・。
しかし、イエスはその人を赦しなさいと言われるのです。
「罪を憎んで人を憎まず」、しかも七の七十倍、つまり何度でも、限りなく、赦しなさいと。
こんなとんでもないことを言えるのは、神以外にいないでしょう。
たいへん厳しい。でも、これが神さまの優しさというものではないでしょうか。
神さまがそう言われるのは、神さま自身があなたを七の七十倍までも赦していらっしゃるからなのですよ。
そんなふうに言うと、「えー、とんでもない。七の七十倍どころか、わたしは一度も神さまに赦してもらったことなんかないですよ」とおっしゃる方も当然のことながらいるでしょう。
そう、そうなのです。
気づかないくらいさり気なく、赦されているのです、わたしたちは。