天国へ至る道
これから有名な「真福八端」の教えをおもにご紹介します。
「真福八端」は、イエス・キリストが「山上の説教」の一部で教えた、真の幸福についての8つの短い教えです。
ところで、皆様は、「幸せな人」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
お金持ち、地位のある人、有名人、健康な人、顔やスタイルがいい人、異性にもてる人……。
実は、イエスが教えられた「幸せな人」は、一般に考えられているような人ではなかったのです。
心の貧しい人、悲しむ人、柔和な人、義に飢え乾く人、憐れみ深い人、心の清い人、平和を実現する人、義のために迫害される人。
そういう人々が幸いであるとイエスは言われたのです。
いかがですか。
わたしたちがふつう抱く「幸せな人」のイメージとあまりにも違うので、驚かれたかもしれません。
この教えは、当時その場で聞いている人々をも驚かせました。
けれども、これらの言葉は人々に受け入れられ、2000年間も聖句として生き続けました。
時間の波に洗われても、流されることなく、人々の心に深く刻まれ、人々の生き方に影響を与えてきました。
それは、このイエスの教えがただ奇抜な考えではなく、永久不変の真理を端的に表したものだったからです。
イエス・キリストは、永遠と現在を同時に凝視できた神の子でした。
イエスが福音を告げることで約束されたのは、この世でのはかない幸福ではなく、滅びることのない永遠の幸福です。
ご自分の言葉と行いによって、天国へ至る道を示されたのです。