新約聖書

憐れみ深い人々は、幸いである(マタイ5-7)

憐れみ深い人々は、幸いである(マタイ5-7)

憐れみ深い人々は、幸いである、
その人たちは憐れみを受ける。

Blessed  are the merciful, for they will receive mercy.
(マタイ5-7)

マザー・テレサは、実に憐れみ深い人でした。
彼女は、貧しい人々や病に苦しむ人々に対して常に憐れみの心をもち、その心を行動で示した人でした。

もちろん、彼女は生まれつき憐れみ深い人だったのでありません。

憐れみそのものであったイエス・キリストを知ることによって、少しずつ自分のなかに憐れみの心を育てたのです。

また、彼女が世話をした貧しい人々によって、少しずつその心を育てられたのです。

神さまは、人々の苦しみや悲しみをわが身に感じるような憐れみ深い心をわたしたちにも望んでいます。

わたしたちは、まわりの人に親切で思いやり深い心や行いを期待されています。

憐れみは、正義を超えるものです。
誰かの過失を正義であるなら、裁き、罰します。

しかし、憐れみがあるなら、受け入れ、赦すのです。
神さまが、わたしたちに望んでいるのは、互いに裁き合い、罰し合うことではありません。

理解し合い、赦し合うことです。
人の罪を赦すこと、それはなんと難しいことでしょう。

しかしキリストは、人の罪を赦すためにこの世に来臨しました。

わたしたちは、自分が人を赦したように赦されます。
わたしたちは、自分が憐れみを与えたように憐れみを受けるのです。

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