おおらかに~笑顔だからいいことが起きる
「いいことが起きるから笑顔になるのではない。笑顔だからいいことが起きる」
ある会社の朝礼で、ひとりの社員がこの言葉を黒板に書き紹介しました。
社長はじめ社員たちも気にいり、次の日から皆で復唱するようになります。
そのうち特製の紙に書かれ、社内の応接室やトイレにまで張られ、名刺にも記載されるようになりました。
こうして皆が笑顔を心がけるようになると、職場の雰囲気が明るく活気を帯びるようになり、それにつれて会社の業績も上がってきたそうです。
「笑う門には福来る」と言います。
笑顔だといいことが起きるのは、なぜでしょう。いろいろ理由があります。
笑顔は人に好印象、温かな雰囲気を与えられます。
笑顔で人に接すると相手からも笑顔が返ってくるものです。
自分も相手も気持ちが明るくなり、喜びが生まれます。
そして、人間関係が良くなります。
仕事にもやる気が出てくるでしょう。
ほほえむということも同じです。
たとえば、「おはようございます」「こんにちは」を言うとき。相手を見ずぶっきらぼうにあいさつするのと、相手を見てほほえみながら言うのでは、与える印象が全然違います。
やはり、ほほえみながらあいさつしてもらうほうが嬉しいものです。自分への親しみや好意や愛情を感じられるからかもしれません。
マザー・テレサは私たち皆に問いかけました。「忙しすぎて、ほほえむ暇も、愛を与えたり、受けとめたりする暇もない、そういう生活になっていませんか」
一日の中で、ゆったりとほほえむ時間、笑顔で愛を与え受けとめる時間が互いにあれば幸いだと思います。
気持ちがおおらかになり、いい人間関係が生まれ、いい家庭が築かれ、いい社会になっていくのではないでしょうか。
ラジオ「心のともしび」2016年7月放送原稿