心の灯

とりなし~聖母マリアや聖人たちに祈る 

何か願いごとがあるときに、聖母マリアや聖人たちに祈るのは、なぜでしょうか。

聖母や天国の聖人たちは、神様のように全能ではなく、自分の力で奇跡をおこなうことはできません。

けれども、多くの人は、彼らのご絵やご像に向かって、祈りを捧げます。

それは、聖母や聖人たちが神様に私たちの願いのとりなしをしてくださるからです。

人間同士でも、誰か偉い人に願いごとがあるときに、直接偉い人にアプローチするのではなく、自分の知り合いで、その偉い人と親しい人に仲介をしてもらうことがあります。

そのほうが、すんなりと話が通ることが多いからです。

私たちと神様と関係も同様です。

神様に直接頼むこともできますが、天国で神様の近くにいる聖人たちに仲介を頼むと、聞き入れてもらいやすいことがあるのです。

ことに聖母マリアは、神であるイエス・キリストのお母さんですから、聖母にとりなしを頼むのは大変効果的です。

福音書には、カナの婚礼でイエスが水を葡萄酒に変える奇跡が書かれています。

イエスにとって、これは予定外かつ最初の奇跡でした。

それをあえておこなったのは、葡萄酒の不足に気づいた母親の頼みを拒否することが息子としてできなかったからです。

それほど、イエスにとって聖母の頼みごとは特別なのです。

さらに聖母マリアは、私たちのお母さんでもあります。聖母は私たちに必要なことを願わぬ先からご存じで、愛情をもって世話したいと思っていらっしゃいます。

母親が、涙ながらに繰り返し願うわが子の願いを無視できるでしょうか。聖母は、世のいかなる母にもまさる母です。

願いごとが本当に子どものためになるのなら、必ずやとりなしをしてくださいます。

ラジオ「心のともしび」2017年11月放送原稿