わたしの好きなみ言葉~「わたしの友である」
仕事のためにある町に出張し、平日の朝のごミサに与ったときのことです。
俳優のクリント・イーストウッドに似たアメリカ人の神父様が司式されたミサの参加者は、わたし一人だけでした。
そのためか、ミサ後、神父様が朝食に誘ってくださいました。
司祭館の台所でいっしょにチーズ入りのベーコンエッグとトーストなどを作り、食堂で楽しく朝食をいただきました。
一番面白く印象的だったのが、別れ際に頼んだらくださった、神父様の名刺です。こう書いてあったのです。
~あなたが大切です~
イ エ ス
あなたのともだち
住所:あなたのすぐそば
電話:心を開いて話せば通じます
年中無休
思わず笑いました。アメリカ人らしいユーモアを通して、神父様が言わんとされることに心が温かくなりました。
神様は、いつもどこでもそばにいらっしゃること。
わたしたちが心を開けば、いつでも話ができ、話を聞いてくださること。
そうして、イエスは伝えたいのです。
あなたは友達です、あなたが大切なんです、と。
聖書にあるとおり、イエスは、「わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。」(ヨハネ15・14)と言われました。
イエスは王であるけれども、わたしたちをしもべや召使ではなく、友としてくださいました。
さらに、友であるわたしたちのために、ご自分のいのちを捧げてくださったのです。
神父様の名刺を見て思いました。
わたしもイエスと良い友になり、イエスが最高の友であることを伝えていこう。
年中無休とはいかないだろうけれど、自分にできる親切な行いや愛のある言葉などを通して、身近な人にとって自分がまず良い友達になっていこうと。
ラジオ「心のともしび」2018年5月放送原稿