整理整頓がゆき届いていれば、時間は倍化されます。
「あれ?あれ、どこにやったかなあ」と捜し物をし、時間を浪費した経験はないでしょうか。
私の失敗
恥ずかしながら、私には山ほどあります。大事な書類がない、鍵がない、はんこがない、などいろいろと‥‥。
そういうときには、机の引き出しを捜し、かばんを捜し、「はて、あそこに置いたかもしれない」と自分が動き回った場所をことごとく捜し回り、あげくの果ては「○○さんが借りていって返してないのかもしれないなあ」などと、人を疑う始末です。
その間なんと多くの時間を無駄にしてしまっていることでしょう。
自分だけならまだしも、人にも捜してもらったときには、その人の時間も奪ったことになるのです。
自分の物の管理、整理整頓がきちんとできていれば、そんなことにはなりません。
仕事はもっとはかどり、他の人に迷惑を掛けることもありません。ゆったりした時間を過ごすことができます。
整理整頓の秘訣
では、整理整頓の秘訣は何でしょうか。
あまり偉そうなことは言えませんので、私も努力中の基本となる三つのポイントを紹介します。
1.物の設置場所を決める。
たいていは、設置場所を決めず、そこらへんに放っておくことが見あたらなくなる原因です。どこに、何を置くということが決まっていれば、いざその物が必要な時に捜す苦労はなくなります。
設置場所の確定していない物については、例えば「未整理」と題したファイルや箱を用意して、その中に入れておくのも一つの知恵です。
その中の物が多くなってきたら、ちょっとした時間を見つけて整理します。
まず処分する物と取っておく物に分けて、処分する物はゴミ箱へ、取っておく物はしかるべき保管場所へと移せば良いのです。
2.物を使い終わったら、元の場所にすぐ戻す。
これは家族生活や職場での大なマナ-であり、愛徳の実践です。
特に強張しておきたいのが、「すぐ戻す」の「すぐ」です。
共同で使う物の場合、自分だけでなく、誰か別の人が使いたいと思っているかも知れません。
すぐに戻さなければ、その人は使いたくても使えません。
また、後で戻そうと思っていると、そのうちに忘れてしまい、結局自分が持ったままで他の人に迷惑を掛けることになりかねないのです。
3.定期的に整理整頓の時間を取る。
部屋も掃除しなければ、汚れ散らかります。
定期的な掃除が必要であるように定期的に整理整頓する時間を取らねばなりせん。例えば、週に一度、場所を決めて整理整頓をします。
机の引き出しの物を出して見てください。物は自然とたまっていく傾向にありますから、おや、こんな物をもっていたのかと驚くこともあるはずです。
あまり使わない物であれば、自分が持って眠らせておくよりも、他の人に使ってもらう方が良いかもしれません。
不必要な物を持たないことは、清貧の精神の表れでもあります。