子育ての実り~神様から託された愛の仕事を通して
日常生活の中で、子育ては地味で目立たず、いろいろと気苦労は多いけれど、なんと偉大な仕事なのでしょう。
人生において、人間を生み出し、愛し育てる仕事はなんと素晴らしいものなのでしょう。
子どもが生まれたとき、親はそのような価値ある仕事を神様から任されました。
その目的は2つあると私は考えています。
1つは、自立した一人の人間を育て、その子を幸せにすること。
もう1つは、子育てを通して親自身が成長し幸せになることです。
子育てという仕事を通して、子どもだけでなく、子どもに関わる大人もまた人間的に成長し、幸せになっていけると思うのです。
誰もが感じるように、子どもを育てることは楽しくとも、決して簡単なことではありません。
自分の弱さや疲れを感じながら、子どもと向き合う日々が続くことも多々あります。
であればなおさら、自分の両親も弱さをもちながら、自分を育ててくださったことに改めて気づきます。
思い出をたどりながら、そこには親のかけがえのない愛があったと気づくでしょう。
すると次第に、親に対してこれまで以上に感謝できるようになります。
子育ては、神様から託された愛の仕事です。
子どもは、自分の良いところも悪いところも、すべて受け入れられることで、親のあたたかな愛を感じるものです。
そして、ゆったりとした安心感と勇気をもって自立した人間に育っていけるようになります。
その愛は、神様の私たちへの愛と似ています。
神の子である私たちも、神様からまるごとそのままで愛されています。
私たちは子どもを育てながら、神様の大きな愛も感じることができます。
そして、神様が愛するように、人を愛することができる人になっていけるのです。
ラジオ「心のともしび」2017年7月放送原稿