小さな事に忠実(ルカ16-10)
ごく小さな事に忠実な者は、
大きな事にも忠実である。
ごく小さな事に不忠実な者は、
大きな事にも不忠実である。
Whoever is faithful in a very little is faithful also in much ; and whoever is dishonest in a very little is dishonest also in much,
(ルカ16-10)
わたしたち人間のできることは、皆小さな事ばかりです。
そう言うと、自分を大物だと思う人や大きな仕事に携っていると思う人は、怪訝に思われたり不快に思われたりするかもしれません。
しかし、その人がどこかの国の王様であろうと、首相であろうと、世界的な人気俳優やミュージシャンやスポーツ選手であろうと、ノーベル賞受賞者であろうと、神さまにとっては、一人の人間に過ぎません。
その人が世界中に影響をおよぼす仕事をしたとしても、神さまにとっては小さな事なのです。
神さまには、この地球でさえも、ビー玉のように小さなものなのですから。
ただ、神さまは小さいからといって軽んじているわけではありません。
大きいからといって貴重に思われ、喜ばれるわけでもありません。
神さまは、物事の大小にはこだわらないのです。
繰り返しますが、神さまから見ればみんな小さいからです。
では、神さまは何にこだわるのでしょう。
それは、わたしたちの心です。
わたしたちの行いがたとえ小さな事であっても、大きな事であっても、どのような心でしたかということに関心がおありなのです。
たとえ、わたしたちが社会の片隅でだれからも注目されない人であっても、神さまにとっては一人のかけがえのない人間です。
もし、わたしたちの目立たない小さな仕事が、愛から生まれるものなら、神さまにとっては喜ばしい仕事になります。
ですから、マザー・テレサは言いました。
「大切なのは、どれだけたくさんのことや偉大なことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです」